幼児から中学生相手の仕事を始めて27年余り。彼らに日々鍛えられ、自分では何だか人間ができてきたぞ、と自負していたのですが、この「ちょびっと19＋」の皆さまの中ではとんでもなく「ひよっこ」でした。まずは仲間に入れていただいてほんとうにありがとうございました、と感謝を申し上げたいです。

私の新聞スクラップの１ページ目が2020年4月16日のちょびっと19＋発足の記事です。それから2年５ヶ月ほど経った今、コロナに罹った人は予想以上に増え誹謗中傷どころではなくなってしまったような気がします。ある意味シトラスリボンは必要なくなったのかもしれませんね。でもその精神は珠玉でコロナ禍だけでなくさまざまな差別においても力になれるものと信じています。

誰もがそうかもしれませんが、日の暮れる頃、帰り道を歩いていると、あちらこちらの家から夕げのにおいがしたり、お風呂の水音がしたりと、生活のにおいや音に出合います。そんな時、「ああ、人間っていいな、みんな生きているんだな」と、なぜか涙が出そうになります。みんな誰かの大切な人で、誰かを大切に思っている人なんですよね。

最近、悲しい事件や残忍な事件が続いています。事を起こす前に、「あなたが大好き、あなたは私の大事な人」と思ってくれる人を思い起こすことができたら、一線を越えなくてすむのでは、そんな誰かを思い出すきっかけにシトラスリボンがなれるといいな、と思うこのごろです。