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メンバーのふりかえり / やのひろみ より

イベントが全て吹っ飛んで仕事が無くなる。そんな衝撃の淵にあったあの日、甲斐共同代表にお誘いいただくがままに集った2020年4月15日は、私にとって忘れられない日となりました。

ほぼ初対面の方とマスク姿で膝を突き合わせて「シトラスカラーで3つの輪を作ろう!」とリボンを取るも誰も結べないという珍事(笑)。ただそのことを悲観している人は誰一人居らず、「ただいま、おかえりといいあえるまちに」と掲げた高揚感に満ち満ちていました。

驚くほど大勢の方がプロジェクトに共感してくれ、それが東京にも伝わり、全国ネットで取り上げられるまでのその期間、何と2週間!フジテレビ「Mr.サンデー」でちょろっと報道されて以来、全国からのお問い合わせは今も続いています。つまり、それは共感してくれる人がいると同時に、心を痛めている人たちがそれだけいるということに他なりません。

 

緩やかな活動の中で一番印象的だったこと、それは10代のポテンシャルが半端ないということ。真っすぐに訴え、学校も家族も巻き込んで地域を包み込んでいく。彼らは即戦力の重要な社会資源で、我々の想像以上のパワーを持っていることは、これからの「希望の光」以外の何物でもありません。そんな10代が伸び伸び発信できる世の中を、我々が醸成せねば。そして、彼らの経験出来る機会を大人が奪ってはいけない、と改めて心に決めました。

彼らには「また来年」がありません。「諦める」のは最後で、いい。今こそ我々大人が知恵を絞る時だと日々奮闘中です。ともすると、距離を取り触れ合わないことが良しとされるように捉えられがちな昨今、本当は、密になりスキンシップやハグをして、心を通わせるほど議論を戦わせることが、人と人とがココロを通わせる近道だと信じています。

つい先日、Mr.サンデーのプロデューサーとお会いする機会がありました。「あ~!あのシトラスリボン発起人メンバーの方でしたか!」とその時のことを覚えてくださっていました。「アナタが種を蒔いてくれたおかげで、救われた人や『これならできるかも』とアクションしてくれた人がいる」ということを、その方にお伝えさせていただきました。

 

我々の行く先は「この活動が消えてなくなること」。こんなことをイチイチ声高に発信し、静かな意思表示として胸にシトラスリボンを掲げる必要が無い世の中が来ることを切に祈っています。そして、期せずして同じ志を胸に集えた仲間に出逢えた奇跡に感謝します。人は、人との縁がエネルギーになるのだと、やはり今日も実感しながら。

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