私のお話を聞いてくれて、ありがとうございました。
2月2日、総理大臣が、国会で質問に答えるときにシトラスリボンをつけているのをテレビで見て、私たちみんな、本当にびっくりしました。
有名な人たちがリボンをつけてくれたり、大きな会社が協力してくれたりしたら、もっと多くの人たちにリボンの意味を知ってもらえ、協力してもらえるので、とてもありがたいです。でも、いちばん大事なのは、つらいことに立ち向かっている人たちが、今いる場所で安心してくらせるようになること。そのために必要なのは、何よりも、そんな人たちの近くにいる人たちが、やさしい気持ちを忘れずにいることです。
私たちが目指す「『ただいま』『おかえり』っていいあえるまち」は、誰かが命令したり、むりやりに決まりをつくったり、たくさんのお金を使ったりしても、なかなかつくることが出来ません。でも、思いやりの気持ちでお互いに助け合うことは、誰にでも出来ること。だから私たちがいちばん頼りにしているのは、まちに暮らしているみなさんひとりひとりです。
どんなまちならば、色々な立場の人たちにとって住みやすいか、そんなまちにするためにどうしたらいいのか、ひとりひとり、考え方がちがいます。職業や性別、国籍、社会的な役割や地位などを超え、一人の人間として、大切なことをみんなで話し合ってみませんか?知恵を出し合い、それぞれのやり方で、暮らしやすいまちにしていけたらステキですね。そんなまちをつくれる力を、皆さんは持っています。